こんにちは。
バンクーバー、春なのか、まだ冬なのか、よくわからない天気です。。
さて、今日はまずイディオムから紹介したいな、と思います。
Come out of the closet
直訳「クローゼット(の暗闇)から出てくる」
閉じこもっていた状態から開放する。日本語でもカミングアウトという
表現が使われていますが、根源はこのイディオムです。
「今まで黙っていたことを告白する」という心理です。
数ヶ月前、アカデミー賞ノミネート経験があるカナダ人女優の
Ellen Page がカミングアウトしましたね。(She came out of the closet)
そして、ハリウッド女優のジョディー・フォスターがつい最近ついに
結婚しましたね!今思えば、ジョディーさん(面識はありません)、
ずいぶん前から同性愛者である言われ続けていました。
なかば公でしたが、本人は一切言及しませんでしたね。でも、この前ゴールデングローブ賞の授賞式で賞を受賞した際に
スピーチでついに本人がカミングアウトをしました。
それから数週間後に、教会で挙式をしたそうです。いやぁ、めでたい!
この Come out of the closet、この一言で、性的指向や病気の症状などを
表明する、という意があります。
For example:
It took me a decade to come out of the closet. I'm gay.
(カミングアウトするのに10年かかったよ。私はゲイです。)
---
去年の夏、バンクーバーで開催されたプライドパレードについて
ブログでレポさせてもらったのですが、
今日はこの街での同性愛事情を交えて書いていきたいと思います。
少し前になりますが、ソチ五輪開催前にロシア政府が施行した
反同性愛法や、つい最近ではウガンダの同性愛者罰則法(同性愛者は14年から無期の懲役)、未だ一部宗教上で認められない同性愛、そしてゲイであるが故に不当に解雇する職場・・・・もう2014年ですよ!?
私は断然、同性愛大賛成派です。
というか、当たり前というか。
いつの日からか、全く違和感を感じなくなったのでしょうね。
テレビや雑誌で「同性愛」という表現を知りました。
でも当時は周りに自身がそうだと公言する人は居なくて、どんな悩みを抱えているか、知る由もありませんでした。
後々、同一思考に偏りがちな日本の社会でただでさえ個性を発揮する
ことは「異」を唱えて弾き出される場合があるのに、同性愛であることは
親しい間柄でも表明するのは未だに不可能に近いこともあるのではと思います。
昔、20代の後半に一度、東京は有明にある、とあるクラブのGay Night
イベントというのに行ったことがありまして。
いやぁ、めちゃくちゃ楽しかったです。
ある意味オープンで、日本にもこんな場所があるのか!
と、なんだか新鮮でした。
一切偏見を持たない人が周りに非常に多く居ることも知りました。
でも一部なのです。
未だに仕事場や学校では自分のアイデンティティをさらけ出せないし、
家族にも言えない人が多くいて、限られた場所でしか受け入れられない
状態。家族に言ったら勘当されるのでは、とか・・・友達に言ったら幻滅されて離れていくのでは・・・・とか。「不安」と「恐れ」が暗闇となるのですよね。
でも、その中でもカミングアウトをしてくれた大切な友達がいて。
その友達が長い事いた暗闇の中を知る機会があり、それをきっかけに
同性愛者が抱える悩みや世界を知れば知るほど、私には一切の偏見や抵抗が無い事に気づきました。
その友達が、恋人を紹介してくれたり、恋人の話をする目が輝いていたのを今でも覚えています。
差別的見方や偏見が存在する中で、それに違和感を覚えずには居られませんでした。
男は男らしく、女は女らしく、とか・・・・・・・
男と女は対。
そりゃ、生殖的には男と女で子孫を残すのが自然なのでしょう。
体はね。でも、だからといって心もそうかといったら違います。
男の人が男の人を愛し、女の人が女の人を愛することの
どこがおかしいのでしょうかね。
ここバンクーバーに来てからというもの、出会う人の10人に一人、
いや、7人に一人は同性愛者かな、というくらい、自ら公言している同性愛者と出会います。そしてきっともっと多くの同性愛者と気づかないうちに出会っているのだろうなとも思います。本人から直接聞かされないだけで。。
なので、もっぱら何の違和感も無く過ごしています。
同性同士結婚しているカップル、婚約しているカップルも身近にいます。
父親が二人・もしくは母親が二人で子供を育てることに違和感があるという
人が居ますが、愛があふれていて子供にもその愛情がしっかりと伝わっているのなら他人はどうこう言う必要があるのかな、と思います。
愛情の無い、もしくは不仲な父母の家庭環境の方がよほど養育上よろしくないのでは、と思います。
バンクーバーでは普通すぎて別段トピックにすることもなかったのですが、この頃外国での同性愛者に対する差別と偏見を露骨に弾劾する動きに違和感を覚えてきました。と同時に、バンクーバーは包容力高いのかな、って一瞬思えたり。
なんというか・・・・・・
人を本気で好きになるって容易ではないと思うのです。
で、好きになった人が同性だからって何なんだ!って言いたいです。
自然の道理でないとか、
家が途絶えるとか、
気持ち悪いとか、
宗教的に禁じられているとか・・・・・
そう考えている人たちのほうが自然でないわ。
と思うのです。
仮にそう思っていたとしても、その思いを態度に出す必要もないし、
権利を取り上げる必要もないのでは、と思います。
私の職場にもいましてね。
最近までカミングアウトできなかった、と言っていました。
差別は根強くあるのです。
職業に対するイメージで言えなかったりするそうです。
でも今はすごく楽になったと。
ちなみに私の職場では、同性愛に対しての偏見中傷発言(homophobic slur)
は固く禁じられています。
人を愛すこと、本来ならば必要以上に苦しむ必要が無いこと。
世の風潮や人の先入観がどれだけ偏っているか、一人一人の
アイデンティティーがはっきりしている(ような)バンクーバーにて
日々痛感しっつあります。
「同性愛者・homosexual」とカテゴライズすること自体、
もう止めにしたいです。
いかなることでも、カミングアウトをすることはとてつもない勇気が要りますよね。でもいつか、「カミングアウト」というイディオムが死語になって欲しいな、とも思えます。個性やアイデンティティがあるのに、隠さなくてはいけないという辛い思いをするのなんて不公平だと思うのです。。。
最後に
以前のプライドパレードのレポートをしたブログで、
Gayという言葉が侮蔑表現にあたることがある、と
チラッと述べたことがあるのですが、全てにおいてそうだとは
限りません。言うタイミングと言い方によります。
例えば、"I'm gay"と言って告白する場合もあるし、"My brother is gay"といって表現することがあります。
これは真実であって、侮蔑的な表現ではありません。
でも、例えばピンク色のシャツを着てきた男の人に向かって
(よっぽど仲が良い間柄で冗談で言う場合は別として)
"You're so gay"という表現はよろしくないです。
Gayだということを馬鹿にしていることになります。
ゲイっぽいって、一体なんなのさ?って話なのです。
Gayであることにみんながプライドを持っていくこと、
そしてそんな世間に一日も早くなることを願いつつ。
To my dear friends out there,
Please don't be afraid to come out of the closet.
Instead, be proud of who you are.
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら
Podcast Personality: Kumiko Omori
BGM:
Creepin' In - Norah Jones
What's Going On - Marvin Gaye
Same Love - Macklemore & Ryan Lewis (feat. Mary Lambert)
Let's Stay Together - Al Green
バンクーバー、春なのか、まだ冬なのか、よくわからない天気です。。
さて、今日はまずイディオムから紹介したいな、と思います。
Come out of the closet
直訳「クローゼット(の暗闇)から出てくる」
閉じこもっていた状態から開放する。日本語でもカミングアウトという
表現が使われていますが、根源はこのイディオムです。
「今まで黙っていたことを告白する」という心理です。
数ヶ月前、アカデミー賞ノミネート経験があるカナダ人女優の
Ellen Page がカミングアウトしましたね。(She came out of the closet)
そして、ハリウッド女優のジョディー・フォスターがつい最近ついに
結婚しましたね!今思えば、ジョディーさん(面識はありません)、
ずいぶん前から同性愛者である言われ続けていました。
なかば公でしたが、本人は一切言及しませんでしたね。でも、この前ゴールデングローブ賞の授賞式で賞を受賞した際に
スピーチでついに本人がカミングアウトをしました。
それから数週間後に、教会で挙式をしたそうです。いやぁ、めでたい!
この Come out of the closet、この一言で、性的指向や病気の症状などを
表明する、という意があります。
For example:
It took me a decade to come out of the closet. I'm gay.
(カミングアウトするのに10年かかったよ。私はゲイです。)
---
去年の夏、バンクーバーで開催されたプライドパレードについて
ブログでレポさせてもらったのですが、
今日はこの街での同性愛事情を交えて書いていきたいと思います。
少し前になりますが、ソチ五輪開催前にロシア政府が施行した
反同性愛法や、つい最近ではウガンダの同性愛者罰則法(同性愛者は14年から無期の懲役)、未だ一部宗教上で認められない同性愛、そしてゲイであるが故に不当に解雇する職場・・・・もう2014年ですよ!?
私は断然、同性愛大賛成派です。
というか、当たり前というか。
いつの日からか、全く違和感を感じなくなったのでしょうね。
テレビや雑誌で「同性愛」という表現を知りました。
でも当時は周りに自身がそうだと公言する人は居なくて、どんな悩みを抱えているか、知る由もありませんでした。
後々、同一思考に偏りがちな日本の社会でただでさえ個性を発揮する
ことは「異」を唱えて弾き出される場合があるのに、同性愛であることは
親しい間柄でも表明するのは未だに不可能に近いこともあるのではと思います。
昔、20代の後半に一度、東京は有明にある、とあるクラブのGay Night
イベントというのに行ったことがありまして。
いやぁ、めちゃくちゃ楽しかったです。
ある意味オープンで、日本にもこんな場所があるのか!
と、なんだか新鮮でした。
一切偏見を持たない人が周りに非常に多く居ることも知りました。
でも一部なのです。
未だに仕事場や学校では自分のアイデンティティをさらけ出せないし、
家族にも言えない人が多くいて、限られた場所でしか受け入れられない
状態。家族に言ったら勘当されるのでは、とか・・・友達に言ったら幻滅されて離れていくのでは・・・・とか。「不安」と「恐れ」が暗闇となるのですよね。
でも、その中でもカミングアウトをしてくれた大切な友達がいて。
その友達が長い事いた暗闇の中を知る機会があり、それをきっかけに
同性愛者が抱える悩みや世界を知れば知るほど、私には一切の偏見や抵抗が無い事に気づきました。
その友達が、恋人を紹介してくれたり、恋人の話をする目が輝いていたのを今でも覚えています。
差別的見方や偏見が存在する中で、それに違和感を覚えずには居られませんでした。
男は男らしく、女は女らしく、とか・・・・・・・
男と女は対。
そりゃ、生殖的には男と女で子孫を残すのが自然なのでしょう。
体はね。でも、だからといって心もそうかといったら違います。
男の人が男の人を愛し、女の人が女の人を愛することの
どこがおかしいのでしょうかね。
ここバンクーバーに来てからというもの、出会う人の10人に一人、
いや、7人に一人は同性愛者かな、というくらい、自ら公言している同性愛者と出会います。そしてきっともっと多くの同性愛者と気づかないうちに出会っているのだろうなとも思います。本人から直接聞かされないだけで。。
なので、もっぱら何の違和感も無く過ごしています。
同性同士結婚しているカップル、婚約しているカップルも身近にいます。
父親が二人・もしくは母親が二人で子供を育てることに違和感があるという
人が居ますが、愛があふれていて子供にもその愛情がしっかりと伝わっているのなら他人はどうこう言う必要があるのかな、と思います。
愛情の無い、もしくは不仲な父母の家庭環境の方がよほど養育上よろしくないのでは、と思います。
バンクーバーでは普通すぎて別段トピックにすることもなかったのですが、この頃外国での同性愛者に対する差別と偏見を露骨に弾劾する動きに違和感を覚えてきました。と同時に、バンクーバーは包容力高いのかな、って一瞬思えたり。
なんというか・・・・・・
人を本気で好きになるって容易ではないと思うのです。
で、好きになった人が同性だからって何なんだ!って言いたいです。
自然の道理でないとか、
家が途絶えるとか、
気持ち悪いとか、
宗教的に禁じられているとか・・・・・
そう考えている人たちのほうが自然でないわ。
と思うのです。
仮にそう思っていたとしても、その思いを態度に出す必要もないし、
権利を取り上げる必要もないのでは、と思います。
私の職場にもいましてね。
最近までカミングアウトできなかった、と言っていました。
差別は根強くあるのです。
職業に対するイメージで言えなかったりするそうです。
でも今はすごく楽になったと。
ちなみに私の職場では、同性愛に対しての偏見中傷発言(homophobic slur)
は固く禁じられています。
人を愛すこと、本来ならば必要以上に苦しむ必要が無いこと。
世の風潮や人の先入観がどれだけ偏っているか、一人一人の
アイデンティティーがはっきりしている(ような)バンクーバーにて
日々痛感しっつあります。
「同性愛者・homosexual」とカテゴライズすること自体、
もう止めにしたいです。
いかなることでも、カミングアウトをすることはとてつもない勇気が要りますよね。でもいつか、「カミングアウト」というイディオムが死語になって欲しいな、とも思えます。個性やアイデンティティがあるのに、隠さなくてはいけないという辛い思いをするのなんて不公平だと思うのです。。。
最後に
以前のプライドパレードのレポートをしたブログで、
Gayという言葉が侮蔑表現にあたることがある、と
チラッと述べたことがあるのですが、全てにおいてそうだとは
限りません。言うタイミングと言い方によります。
例えば、"I'm gay"と言って告白する場合もあるし、"My brother is gay"といって表現することがあります。
これは真実であって、侮蔑的な表現ではありません。
でも、例えばピンク色のシャツを着てきた男の人に向かって
(よっぽど仲が良い間柄で冗談で言う場合は別として)
"You're so gay"という表現はよろしくないです。
Gayだということを馬鹿にしていることになります。
ゲイっぽいって、一体なんなのさ?って話なのです。
Gayであることにみんながプライドを持っていくこと、
そしてそんな世間に一日も早くなることを願いつつ。
To my dear friends out there,
Please don't be afraid to come out of the closet.
Instead, be proud of who you are.
再生できない場合、ダウンロードは🎵こちら

Podcast Personality: Kumiko Omori
BGM:
Creepin' In - Norah Jones
What's Going On - Marvin Gaye
Same Love - Macklemore & Ryan Lewis (feat. Mary Lambert)
Let's Stay Together - Al Green