2014年05月20日

I'm interesting と It's interested の、ナゼ?


このタイトルにある英文、ご存知かもしれませんが、間違った言い方でございます。



えーっと、まずは失敗談から話したいなぁと思います。苦笑

読んでくれているあなたもひょっとしたら経験していたりするかも。

シドニー時代、学校に通うようになって数ヶ月してから、友人数人と遊園地に
行ったのですよ。Wonderland という、2004年に閉園した遊園地がシドニーに
ありまして。

そこでジェットコースターに乗ったのですよ。で、もちろんエキサイトしていて
「ものすごく興奮した!」って言ったつもりが、その場にいたみんなの顔が「?」
ってなって、でも「あ、興奮したのね!」って、なんとなく通じたのですね。


で、今度は高いところから急降下するタワーに乗ったのです。そこでも同じく
「ものすごく興奮した!」って言ったつもりが、またも「?」ってみんなの顔に。

遂に友人が、"You don't say ‘I am exciting'. You say 'I am excited'."と教えてくれまして。


その場では、「ほほー、おっけー!」って感じでしたが、家に帰って色々聞いてみたらば、"I am exciting"と"I am excited"には大きな違いがあるのだよ!と教わりまして。

でも、何がなんだか、さーーーーーっぱりわかりませんでした。
余計「んんんん?」となり・・・・何が一体違うのさ?って。数日間悩みましたよ。

で、ある日、学年が違ういとこと一緒に学校から帰ってまして。
いとことの会話が以下の通り。

いとこ:Hey, anything interesting today?

私:English class was interested.

かくして、学校から家までの徒歩30分強はレッスンの場と化しまして。


いとこ曰く、I am interesting と言うと、私は興味深い人です、という事になって、
I am interested は何かが興味深い(何かに対して興味深い思いを抱いた)という事になる、と。で、-ing には、「何か」が発信することで成り立っていて、-ed は「何かに対して」感じること(要は受信)で成り立っている、と。

なので、English class was interestedは、「English class君が興味深い思いをした」、
ということになるよ、と。

ここは、むしろ English class was interesting という言い方が正しいということなのですね。

英語の授業自体に「何かから興味深さを感じとる」ことはできません。
何かに対して思いを抱いたり、感じ取ったりすることは、無機質なものにはできませんよね。でも、私が英語の授業に対して興味深く感じることはできます。
そのときは、I am interested in English class(英語の授業に興味がある)や、
English class was interesting(英語の授業は興味深かった)という言い方ができます。


と、いとこの解説。ここまできて、なんとなーーく納得した私。



でも、例えば、私でなく、English classでもなく、何か別の状態で思いを述べたいときは
どういうの?
他の単語だとどうなるの?という新たな疑問が出てきまして。
応用が効かない私がそこには居ました。。。
English classでなんとなくわかったつもりが。。



たとえば、「この問題は複雑だ」って言いたいとき。
This question is complicating というのか、
それとも This question is complicated というのか。



このexciting, interesting, complicated、これはもともと動詞(excite, interest, complicate)に -ing/-edを用いているので、いわゆる動詞の現在形や過去形に見えますが、
実は動詞ではなく、形容詞(~である、~だ、~い)なのですね。
形容詞、I am tall.や He is nice.という言い方で、tall/niceという、
物事の状態を述べるときに使われます。

その、tall や nice といった一般的な形容詞のみならず、
原形が動詞のものも形容詞として使われます。その際に-ing/-edを用いるのですね。

例えば、動詞のexcite。これは「興奮させる」という意味があります。
で、これを I am exciting、と書くと「私は人を興奮させる人」(無理矢理言えるけど、
普段は言いません)。
I am excited、は「私は興奮している」になるのです。

そして interestという動詞の意味は 「興味を起こさせる」です。
I am interestingは、「私は興味を起こさせる・興味深い人(私という人物が興味深い物事を発信している)」となり、
I am interestedは「私は(それが・それについて)興味深いと思う」となります。

-edは受信、-ingは送信という捉え方、最初は日本語にする際に少し混乱してしまうかもしれないですが、すぐに慣れていきますよ(^^)

さて、ここでちょっと練習をしてみたいと思います。

1. annoy (いらだたせる・迷惑をかける)
隣の人の騒音はいらだつ The neighbour's noise is annoying.
隣の人の騒音にいらだつ I am annoyed by the neighbour's noise.

2. amaze (びっくりさせる・感動させる)
彼の絵は感動的だ His picture is amazing.
彼の絵に感動した I am amazed by his picture.

3. disappoint (失望させる)
飛行機の遅れは失望させる The delay of the airplane is disappointing.
飛行機の遅れにがっかりする I am disappointed by the delay of the airplane.



どうでしょう?
日本語にするとあまり変化が無いのが混乱を招く元なのかも知れません。
なので、ここは日本語ではなく英語の主語に着目していきましょう。

要は、あなたがどう感じたか、物事(人物)がどういう状態を与えたか、
という事なのですね。



従って、
This question is complicatingとThis question is complicated、
この場合はもしあなたが質問に対して混乱(複雑な思い)してしまったら、
This questions is complicatedという言い方が正しいのです。
This questions is complicatingは、その質問自体が何かに混乱(人に複雑な思いを抱かせている)をきたしているなら言う事もできます。
(This question is complicating the problem = その質問は問題を混乱させている)


以下の単語で例文を作ってみてはいかがでしょう?
あなたが受け取った思いなら、-ed、物事(人物)が与えた思いなら-ing。

a. depress(意気消沈させる)
b. impress(感動される)
c. astonish(ひどく驚かせる)
d. galvanise(刺激させる)
e. debilitate(弱らせる)
f. confuse(困惑させる)

遠慮なくafter5english@gmail.com もしくは afterfiveenglish.comの contact us、もしくは
コメントにて例文を送ってみてくださいな☆


さてさて、恒例の一言フレーズコーナー。本日は、コレ
can't (doesn't, won't etc) see the forest for the trees
でござい。

これはいわゆる格言というかね。
木ばかりを見ていては森を見る事はできない、ということですが、
(for は「~で」と訳して、直訳すると「木で森が見えない」)
遠回しに、「一カ所に集中していたら全体を見る事ができない」
という意味ですね。欠点や細かいところばかりに目を向けて客観的になれていない
状態のときなどにこの表現を使ったりします。

例文)
She is so caught up with his flaws that she doesn't seem to see the forest for the trees.
to be caught up -- ひっかかる
flaw -- 欠点

My boss is very picky with all the details. He is not seeing the forest for the trees.
picky -- 細かい


Okay, I hope I am not confusing you (^^)

A5ELOGO
posted by 大森くみこ at 10:09| バンクーバー ☁| Comment(0) | いつかの文法 | 更新情報をチェックする

2014年03月17日

LOOK と SEEM

ちょいと文法のおハナシ。

昔は文法大嫌いでした。。。
でもね、このブログにも何度も書いていること
だけど、文法は避けて通れない道でね。
だからといって、英語習得の取っ掛かりに文法、というのはあまり
同意できないです。感覚は文法にもとても強く影響します。
感覚が無いままでの文法は他のスキルの習得(speaking, listening, reading)
にも影響が出ると思うのです。
だって、必然的に「訳する」ことになりかねませんから。

感覚と理論のバランス(それについての記事はこちら)はすごく大事で。

とはいえ、文法は感覚だけでは補えないです。
すくなくとも、第二言語として英語を習得するには、ある程度しっかり文法を
学ぶべきだと、経験上私はそう思います。母国語で、感覚を失わないように
意識して文法習得をすることをアドバイスします。

そんな文法、会話やリスニングに比べて気が遠くなる時があります。
なので、文法は、あくまでも自分のペースで習得を進めていってくださいな。

そして、質問は遠慮なく投げかけてくださいな!


さて、そんな文法での疑問。look と seem の違いについて
今日は書いてみようかと思います。

look =見る (+前置詞で意味が変わってくる)
seem =見える(~らしい)

とちょっと大まかですが、look と seem の辞書での定義です。
ではどんなときに look と seem を使い分ければいいの?

一言でいうと、こうです。↓↓
look は客観性、seem は主観性。

こう考えるといいかも。

例えば、今日友人と会ったとします。その友人がオシャレしていい感じ
の場合、友人に一言 "You look nice today." と伝えることができて、ここでは seem は使わないです。You seem nice だと、「あなたはいい人そうだ」
という意味に捉えられます。友人に対して「あなたはいい人そうだ」とは
なかなか言わないですよね。
出会ったばかりの人に対しては言えるでしょうけど。

ここでの seem は見た目、というより内面を意味します。

さて、では、これはどうだろう?

You look happy today.
You seem happy today.

どっちでもいいやーーーーん!
って言いたくなるよね。

でも、ちょろっと違うのですよ。
You look happy はどちらかというと、幸せそうに見える相手に対してその見た
感じの感想を述べています。
一方、You seem happy は、相手が幸せそうに見えると話し手が思うことで述べられます。見た目とは別の何かの根拠がそこにはある、と言ってもいいでしょう。雰囲気かもしれないし、話し手は、なにか事情を知ってるかもしれないです。もしくは、しばらくの間じっくり観察していたのでしょう。


話し手の思いや意見が根拠でもって強く出てくるのが、seem なのです。
なので、I think の代わりに It seems --- と使われることも頻繁にあります。


I think the heavy rain is going to stop.
この、「大雨は止むだろう」という一言。
これが、
Seems like the heavy rain is going to stop. の場合、遠くで晴れ間が出てないにしても、何かしらの根拠が話し手にはあって(例えば統計的なものなのか)
それに基づいて伝えていることになります。

ちなみに、
Looks like the heavy rain is going to stop. と言うと、遠くで晴れ間がさして
明らかに雨が止むだろうという目に見える様子を伝える時に使ったりします。
なので、think とはちょっと遠い距離にあるのです。

さて早速使ってみましょうぞ!
ここでの look と seem、どう捉えよう?

He doesn't seem to care about his outfit.
(観察上、彼は自分の格好に頓着が無い雰囲気を醸し出している)
He doesn't look like he cares about his outfit.
(彼が服装を気にしているそぶりを見たことが無い)

It seems like (that) my sister is hiding something.
(様子や雰囲気、そして何かしらの根拠から妹が隠し事していることが伺える)
It looks like my sister is hiding something.
(妹の態度からして何か隠し事をしているのが伝わる)

Why does the entire office seem depressing?
(オフィス全体の人や空気といった雰囲気が落胆的になっているのが根拠)
Why does the entire office look depressing?
(オフィス全体の造り・照明・家具の位置等に落胆的なものを見受ける)


ちなみに、look の後にto+動詞がくることはありません。
look のあとはすぐに形容詞がくるか、like +主語+動詞です。
(looks difficult / looks like it's a difficult task など)
seem もすぐ後に形容詞が来るし、like+主語+動詞と続きます。
あとはIt seems like の他にもIt seems that と、like の代わりにthat が登場する
ときもあります。意味は同じ「~のように見える」と捉えます。

It doesn't seem so complicated, I hope!

Podcast Personality: Kumiko Omori
BGM:
Happy - Pharrell Williams
Ho Hey - The Lumineers
Open Your Eyes, You Can Fly - Lizz Wright
Length: approximately 12 minutes
posted by 大森くみこ at 01:54| Comment(0) | いつかの文法 | 更新情報をチェックする

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